Q:小鳥やハムスターなどのペットが亡くなった場合でも、
ペットロスになる人はいますか?
愛着はどんなペットに対してももつことがあります。
オウムやハムスター、ウサギ、熱帯魚なども同じです。
もちろん、飼い主がペットを十分に愛していて、飼い主の働きかけに応えるペットが、
通常より強い愛着の感情を抱かせることが条件です。
なぜなら、そのようなペットは愛情を受け入れるだけでなく、与えてもいるからです。
同じ理由で、どのようなペットでも、
喪失によって飼い主が悲嘆反応を起こす可能性はあります。
苦痛の程度は動物の種類ではなく、絆の強さによって変わるのです。
最近では、猫や犬が亡くなると、以前に比べると理解してくれる人が増えましたが、
まだまだ小鳥やハムスターでは「たかが・・・」という反応をする人が多数います。
しかし、この発現は飼い主を最も傷つける一言でもあります。
誰も自分の気持ちを理解してくれないと感じた飼い主は、
それだけ抑うつ状態にもなりやすくなり、立ち直りの時間も長引いてしまうでしょう。
Q:ペットに対する強い愛着を、気付かないうちにもつようになることもありますか?
人間がペットがいるのに慣れてしまうと、あまり気に掛けなくなることがあります。
ペットが多くを要求しない性質をもっていることと、入手が比較的容易であることがその理由です。
生きている間は、仕方なしに世話をしていたとしても、失ってはじめてその価値に気付くこともあるのです。
日本では、ペットのことを、「子供」、「ウチの子」と呼ぶケースがあります。
また、「エサをやる」ではなく「ごはんをあげる」という人も多いでしょう。
それだけ、愛着を持って、接しているということなのでしょう。