ペットロス症候群から立ち直るまでの経過も時間も
個人差がありますが、一般的には、
辛い気持ちもだいたい3ヶ月を過ぎる頃には、
小さな転機ともいうべきものが訪れます。
この頃、仏教では百か日の法要を営みますが、
それとも関係があるのかもしれません。
また、立ち直るプロセスに有効と思われるポイントは
周囲の理解があるかどうかです。
無神経に、「たかがペットが亡くなったぐらいで・・・」などという言葉を投げつけられたら、
ショックはさらに膨れ上げってしまいます。
必要以上の励ましや慰めも、かえって逆効果になる場合があります。
また、本人に必要なものとして、別れを受け入れることがあります。
ペットとの別れと向き合って、それを現実のものとして直視しないと、
立ち直るキッカケが得にくく、それより前へは進めません。
可能であれば専門医やカウンセラー、セラピストなどの専門家や
同じ苦しみを乗り越えた友人や知人に相談することも、有効な手段です。
ペットの最期を受け入れる
ペットとの別れを現実のものとして受け入れるために、
泣きたいだけ泣きつくして、ありったけの悲しみを表現しつくすのも有効です。
哀しい気持ちを無理に抑えては、かえって精神状態によくない結果を生みます。
そして、ペットとの別れと向き合うために、しんだということを実感するための行動をしてみるのです。
それは、節目ごとに法要と行なうことだったり、お墓参りをすることだったり、
骨壺に生前と同じように語りかけてもいいかもしれません。
家族とペットの思い出話をしたり、生前の写真をゆっくりと見返るのも有効です。
あるいは、ペットの似顔絵を書いたり、ペットに手紙を書いてみるのも、
心を落ち着かせる効果が期待できます。
四十九日や一周忌など、節目ごとの法要は、
亡くなった事実を実感しながら気持ちの整理ができる手段です。
法要などで思い出話を重ねるうちに、悲しみから解放されていく飼い主も多いのです。