最近では、愛するペットが亡くなると、
お墓を作り、納骨してあげ、
お彼岸やお盆、命日には、
生前の好物や美しい花を持って墓参りする時代となりました。
古来でも、日本では動物実験の慰霊碑以外にも、昔から多くの動物の墓や碑がありました。
人間と同じように動物を弔うのは、人間も自然の一部と考える、
日本人の自然観に基づいているのでしょうか。
一方、ペットのために墓まで作ると聞くと、
「成熟社会の行き過ぎだ。」・「人間の勝手な自己満足だ。」
と言う人もいますが、私はそうは思いません。
ペットは正真正銘、家族の一員なのですから、
ペットのために墓を作ることは、成熟社会が誇る美風だと考えます。
ペット用の墓石とは
ペット用の墓石とはいっても、特別な石などを使用しているわけではありません。
外見なども含めて、人間用の墓石が小さくなったもの、と考えればイメージしやすいでしょう。
霊園の多くには、特定の石材店と提携契約を結んでいて、カタログなどを置いている所があります。
石材によって値段が変わるのも同じで、人間向けでも高価な黒御影石などは、ペット用でも高価です。
また、ピンクやアイボリーなど、バラエティ豊かな色の石を選べるのも、人間用と同じです。
墓石につきものの花入れや線香立てなども同様に付属させることができます。
墓石に写真をプリント
近年の石材加工技術の進歩はめざましく、かつては不可能だった造詣の墓石や、
以前はみかけなかった墓に刻まれる文字の色も様々です。
さらに、石材の上に写真をプリントする技術もあります。
どんどん転写技術が向上していることとと、ピカピカに磨かれる墓石表面という相性のよさから、
普通に印刷された写真と遜色ない、彩り鮮やかな写真を墓石に描くことができます。
転写する写真のサイズも、墓石表面全体を覆うような大きなものまで可能です。
生前の写真で一番のお気に入りを選んでおけば、
いつでもその姿を見つめながらおまいりができるようになります。
こうして「うちの子だけの墓」を造ることができるのです。