ペット専用火葬場といっても、
その形態は会社によって様々です。
霊園事務所と同じ建物内の一角に火葬室を備えたところもあれば、
火葬施設専用の建物を設けているところもあります。
広々とした火葬室の一角に祭壇を設置しているところもあれば、
火葬している間の時間を過ごす待合室が広く取ってあるところもあります。
大小さまざまな火葬炉を何台も設置して、
依頼された遺体の大きさによって臨機応変に使いこなす業者もあれば、
資金難で小型火葬炉だけしか設置できないため、小形動物に特化して運営している業者もあります。
ただ、一般的には大型動物まで対応できるところがほとんどなので、
大型犬や、とても身体が長いヘビなどの場合は、
固定炉の火葬場に依頼するほうがいいかもしれません。
長年続いている会社かどうか
ペットにかかわる職業として、現在、国家資格が必要なのは獣医師だけです。
他のペット関連の資格を取るには、専門学校などで学んだのち、
各種団体や学校の認定を受ける場合が多いもの。
しかし、ペットの火葬業者となれば、特に資格は必要なく、誰でも始めることができます。
施設や設備といった見た目だけで業者を判断する方法もありますが、
一部の悪徳業者は、火葬炉の基準を満たさない焼却炉を安価で入手し、それで火葬をしています。
焼却炉を火葬炉と偽る業者は問題外ですが、
火葬炉を運用するための知識や技術をもたないため、
火葬技術がお粗末、という信頼性に欠ける業者もいます。
業者の信頼度を測る尺度として、会社設立から何年の会社か、というモノサシは有効です。
悪徳業者や信頼性の低い業者なら、数年のうちに淘汰されて姿を消すからです。
また、長年続いている会社であれば、特定の場所に事務所を構えているでしょう。
事務所が自宅と兼務になっているような業者とは違い、
特定の場所に事務所を構えて営業している会社だと、
何かトラブルがあっても簡単には逃げられないという点でも安心できます。
火葬炉を見学する
小型動物しか扱っていない業者はともかく、
どんな動物でも引き受けられる火葬炉を備えているか、というのも判断材料になります。
決して安くはない火葬炉を備えている事実が、火葬業への本気度を示しているのです。
さらに、その火葬炉を見学させてくれて、なおかつどんな火葬炉か説明してくれる所なら大丈夫でしょう。
焼却炉を使っている場合ならば、まず間違いなく隠したい点であるからです。
そして大事なのが事前説明があるかないかです。
料金体系やオプション内容、お骨の扱いなど、先に説明してくれる業者が安心です。