ペットロスとは言葉通り、ペットを失うということです。
愛情、愛着が培われたペットとの死別はとても悲しいものです。
また突然の盗難や行方不明になることもあります。
突然引き裂かれたショックにより、
飼い主が精神疾患を発症することをペットロス症候群といいます。
この病気は重いとさらに身体症状を伴うことも少なくありません。
日本ではまだ馴染みの少ない病名ですが、
1990年ごろから米国ではこの精神疾患が重要視されるようになりました。
近頃、少子高齢化を背景に犬や猫といった動物を
人生の伴侶として飼う傾向が増えています。
しかし、人間の寿命に比べ犬や猫の寿命は10年程度であり、
そのため愛情をかけ一緒に暮らしてきた伴侶との別れから、
どうしても立ち直れず悲しみが続き、最終的には精神疾患を患い
病院に行くというケースが増えているようです。
また、精神疾患の主な症状は、
うつ病、摂食障害、不眠、情緒不安定などがあります。
死を受け入れられないということで、
防衛機制が働き一種の逃避であるとされています。
ペットロスになってしまい、
その闇から抜け出せられない理由の一つに偏見があるようです。
飼い主の立場になったことのない人には理解し難い想いがあります。
しかし、そういった立場の人たちからすると、
そんなことで、と思われてしまうようです。
そういったことから、自分は弱い、頑張らないと、
周りには話せないという感情から、更に立ち直ることができなくなってしまっています。