ペットロスに陥った人たちは、
「もっと適切な治療があったのでは」
「もっと幸せな生き方もできたはずなのに」
と後悔し、自分を責めがちです。
とくに仕事がある人は職場に「動物の看病で休みます」とは言えず、
十分に看取ってあげられなかったという、さらなる後悔が重なることがります。
しかもペットロスによる悲しみや後悔は、
周囲の人に話しても同じ体験をした人以外にはなかなか理解されません。
そして、悲しんでいる本人自身も、ペットロスの詳細を人に話せないことも多い。
そのことを口にするだけでフラッシュバックしてしまうからです。
ペットロスの人は悲しみ、後悔の気持ちに押しつぶされないように、
「ペットは天国で楽しく暮らしている」・「あの世でまた会える」
と思うことで、この辛さを乗り越えましょう。
亡きペットのことを考え、涙をこぼしながら供養を続けることは、
一見、美しく、微笑ましいことのようにも見えますが、
亡きペットにいつまでも拘りを持ち続け、「もう一度帰ってきて欲しい」
と涙しながら話しかけるようなことは、飼い主とペットの双方にとって、とても辛いことです。
苦しみは拘りから生まれるものです。
拘れば拘るほど、苦しみは深く大きなものとなってしまいます。
亡きペットが、いつまでも涙する飼い主の姿を見れば、
どれほど深い悲しみに襲われるかを考えてもみてください。
亡きペットを想うときは、
「おかげでみんな仲良く元気にしているよ。安心してくれればいいからね。」
というような気持ちを持つようにしましょう。