ペットの火葬が増えている

かつては、ペットの遺体の取り扱いは、

野山や庭先に土葬するが一般的でしたが、

公衆衛生の配慮や埋葬スペースの不足から、

現在は火葬が主流になっています。

 

 

理由は埋葬と同じで、

より人間に近い形で家族を見送ってあげたいと願う人が増えていることと、

自治体にゴミとして出したくはないという人が増えているからです。

 

特に都市部では、ペットを土葬しようと思っても、

それが許される庭などのスペースを持っていないケースがほとんどです。

そうなると火葬して、埋葬、供養がしやすいお骨にしよう、

と考える人が多くなるのも納得できます。

 

 

公衆衛生上の問題

ペットの埋葬方法で火葬を選ぶ人が増えている理由には、公衆衛生上の問題が大きいのです。

この点については、人間で火葬が主流になった理由と同じです。

 

病気で亡くなった場合に限らず、遺体には数多くの病原菌が潜んでいます。

病原菌も生物ですから、ほとんどの種類が火に弱く、

火葬すれば、これらを簡単に駆除することが可能なのです。

 

そのまま土葬した場合に起こり得る、これらの病原体が

遺体を離れて感染していく危険性の排除を目的として、遺体を火葬するわけです。

 

また、直接土葬をした場合、遺体が土に返る過程で、

土壌汚染を起こす可能性もあり、その回避も理由の1つになっていまうす。

 

 

住宅環境の変化

最近ではペット可のマンションも増えていますが、

マンション住まいだと、ほとんどの場合、庭はありません。

そこで「飼ったはいいが、最後に埋葬する場所がない」となるわけです。

 

また、空き地や庭での焚き火を制限する自治体が増え、

お骨にして埋葬することも不可能になってきたのです。

 

 

自治体での火葬

地方自治体でもペットの火葬を行なっています。

ほとんどの自治体で、環境衛生関係の部署かクリーンセンターが行ないます。

民間業者に比べて費用が安いことが特徴です。

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